裸形の北風Ⅱ Naked Northwind Ⅱ -樹魂の形- 2017年11月3日(金・祝)-12日(日)11:00-18:00 月曜休廊 入場無料
北海道十勝の木と向き合う立体作家4人展
帯広/十勝は独立独歩のフロンティアの気質に溢れる土地です。それは国による開拓に先立ち、依田勉三を中心とする晩成社によって開拓された民間開拓の歴史によるものです。アートにもその気風は現れています。若くして独学で独自の画風を確立した神田日勝、地方でいち早く開催された国際アートイベント「デメーテル」などを筆頭に防風林アトプロジェクト、マイナスアート展など独自のユニークな活動が今も継続されていて、東京、札幌などとは異なるアートシーンが展開しています。
十勝で活動する作家の作風は十勝の気風らしくそれぞれの思うがままに実践され、制作姿勢やその表現方法などのストレートさにおいて「ナチュラル」「素朴」と言えるような直裁的自然(じねん)に特徴があります。
とりわけ2回目となる本展の4人の作家は木にその制作の源泉を負っており、素朴な向き合い方は、格別新鮮に映る事でしょう。それは都市と自然、人の営みと民族的風土についての普遍的な問いかけとなるのです。(白濱雅也:企画)